こんにちは、ベガッタです。
先日、シャインマスカットの発芽促進ということで、メリット青を塗布しました。
今週は、発芽促進のもう一つの重要な作業、芽キズ処理について書いていきます。
【シャインマスカット発芽促進】芽キズ処理
メリット青の塗布を行った翌週、シャインマスカットの芽キズ処理を行いました。
植物全般にいえることですが、ぶどうは頂芽優勢といい、先端の芽が発芽しやすく、また、同時に基部優勢といい、木の元の部分も発芽しやすいようになっています。
つまり、先端部分や基部は発芽しやすいが、中間付近の芽が発芽しない場合があるということです。
なぜか?
それは、先端の芽がしっかりと伸びるよう、先端から基部へ向けて、発芽を抑制するホルモンが流れてくるためと言われています。
芽が発芽しないということは、その部分だけ枝がなくなり、シャインマスカットがならなくなるということです。
ブドウ農家としては、当然、それは避けたいことです。
その対策として行うことは、発芽抑制ホルモンの流れる部分に傷をつけ遮断することです。
それにより、中間部の芽が発芽しやすくなります。
この作業を芽キズ処理といいます。
作業に使う道具は、この芽キズを入れるハサミです。
両側に傷を入れる刃がついているので、ぶどうの芽が左右交互についているので、ハサミを握り返さずに作業ができます。
芽キズは、芽の先端側5ミリ~1センチ部分に、1センチ幅で2ミリ程度の深さの傷を入れます。
下の写真の樹は、右側が先端となっています。
このように、ハサミで傷を付けます。
芽キズ処理後は、このような状態となります。
こんな感じで、昨年植えた木を全部、芽キズ処理を行いました。
この作業も、しゃがんでの作業だったため、腰に負担がかかります。
背の大きな人には、棚栽培の方がいいのかもしれないと、改めて感じました。
次回は、休眠期の防除作業となります。
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